アペリティフって、なにかしら? 2006/03/15 
レストランのテーブルに着くとソムリエがやってきて、「アペリティフはいかがですか?」と聞かれますよね。その場合のアペリティフは、シャンパンですとか、白ワインに赤いカシスのリキュールを加えたキールなどの食前酒のこと。ところがアペリティフには、三つの要素があるのです。

1. 【食前酒としてのアペリティフ】 シャンパンやキールのほかに、食欲を増進するような甘くない飲み物なら、ビールでもカクテルでも、ノン・アルコールのオレンジ・ジュースやミネラル・ウォーターも、食前の飲み物はどれもアペリティフになります。

2. 【おつまみとしてのアペリティフ】 おしゃれなレストランで、アミューズと呼ばれているのがそれです。でも、ビールのおつまみのピーナツや柿の種もまた、立派なアペリティフ。クラッカーや生野菜のスティクでもいいですし、食前酒のお供はなんでもアペリティフなのです。

3. 【時間空間としてのアペリティフ】 12がある時間もまた、アペリティフ。一日、あるいは一週間のノルマを終え、一息つく至福のとき。夫(妻)や恋人のどちらかが冷蔵庫から飲み物を取り出し、ありあわせのおつまみで寛ぐ時間空間が、アペリティフ・タイムです。「アペリティフ、しようよ」と、この週末にぜひ、大切な方を誘ってください。

レストランで高価なシャンパンを注文しなくても、これならご自宅でアペリティフが楽しめそうですね。アペリティフのあるゆったりライフ・スタイルを提案して、本場フランスでは毎年6月の第一木曜日を<アペリティフの日>に決めました。以上、アペリティフ本来の意味を知っていただきたくて、Inf.でお知らせしたクレア・イーツの企画に参加したことの説明でした。そのうち簡単アペリティフのレシピも、ご紹介したいと思います。