お金に頼らず、人間力を信じて 2006/09/01 
ある月刊誌で、こんな一文をみつけて愕然といたしました。「エッセイストというのは、要は自慢屋である」というのが、それでした。書いていらしたのは、著名な小説家。グググッ…ググ、当たらずといえども、遠からずかもしれません。

エッセイストは、まちがいなくお節介な人種です。表現手段はちがうものの、その意味で政治家も料理研究家も、宗教家も同じではないでしょうか。自分の信念を黙って実行すればいいものを、「発想の転換ひとつで、あなたも幸せになれますよ」とか、「世の中にこんな人もいるのですよ」といった具合に、なにかをいいたい。そしてソクラテスもまた、そうした一人ではなかったかと思うにいたり、私は大いに勇気づけられました(笑)。

今までもなん冊かエッセイを出しましたが、今回の『少しのお金で優雅に生きる方法』(双葉社)に私は、思いの丈を込めました。

淋しいお金持ちより楽しい貧乏人
世界で一番リッチな「下流社会」
お金で買うことができない「品」と「品格」
日本は世界で一番暮らしやすい国
フランス式、粗食のススメ

などが、目次に並んでいますが、堅苦しいお話はナシ。以前もここに書きましたが、「激しく怒って笑って泣いて、そして愛して」という私のモットーを念頭に、楽しく書かせてもらいました。どうぞ、よろしくネ!!!