「あなたも作れるお菓子を買って」が、反響大でした。 2007/01/15 
先回、このページに書いたケーキ屋さんプロジェクトに、いつになくたくさんのご意見をいただきました。ぜひ、実現してという励ましのお言葉に気をよくした私は、本腰を入れて場所探しに取り組もうと決心。「儲からなくてもいい」の箇所に疑問符をお付けになった方もなん人かいらっしゃいましたが、そんな悠長なことをいえるのも、物書きという本業あってのことです。またなにか、書いていてワクワクするような、なるほどと思っていただけるような、そんなテーマを考えます。

それにしても、世の中には生活に不安を抱いている方が多いのですね。「国民生活世論調査」によると、過去最高の67.6%ですって。追い討ちをかけるように、背筋が凍るような異常な事件がマスコミを賑わせています。「不安」がらないでというほうが、無理ですよね。
でも、ちょっと考えてください。天災や不慮の事故は別ですが、多くの事件は「無理」から生まれているといっても過言ではないと思うのは、暢気な私だけでしょうか。パリにいたころ眺めていた日めくり格言集に、『無理は通っても無理』というのがありました。なん年も使っていたのでヨレヨレでしたが、その一言がヤケに印象に残っています。

ガマンとか忍耐も大切ですが、無理にも限度があります。限界を知る判断力が、肝心なのではないでしようか。教育は、人生の選択肢を迫られるたびに、自分にふさわしい道を選ぶ能力を培うためにあるのではないでしょうか。
それでも人生には嫉妬とか敗北感とか倦怠感といった、予期しない厄介な感情が芽生えますよね。そしてその都度、またしてもああだこうだと自問自答して生きていく。そう思うと、もしかしたら不安だといってしまうのが、もっともイージーなのかもしれないですね。今回はちょっとか観念的になりましたが、たまには真面目にものを考えているふりもさせてくださいな(笑)。