美味しいフレンチを作るコツ 2007/03/01 
美味しいものを食べているときが、一番幸せだとおっしゃる方がいます。私はといえば、作っているお料理が美味しく仕上がったときが幸せ。そこで今日は、本格フランス料理を作るコツを、こっそりお教えしましょう。だれが作っても、正真正銘のフレンチを。

お料理の本やレストランのメニューにある、○○○風という料理名にお気づきでしょうか。プロヴァンス風、ニース風、リヨン風、ノルマンディー風とか、パリ風など、無数にありますよね。そのどれもが各地の伝統料理なのですが、それぞれに明確な特徴があります。それさえ抑えれば、今日からあなたはフレンチの達人。

それではまず、プロヴァンス風からいきましょう。燦燦と降り注ぐ太陽のもと。紺碧の海から目を山側に転じると、葉が銀色に輝くオリーヴの木。この地方のお料理といえば、オリーヴ油とニンニク。アジでもイワシでも、豚肉か鶏肉でもOK。たっぷりのオリーヴ油で両面こんがり焼いて、こちらも大胆に塩胡椒。そのときにスライスしたニンニクもお忘れなく。フレンチには付け合せが欠かせませんから、ジャガイモやパスタを茹でておくこと。どんな食材もオリーヴ油とニンニクさえあれば、プロヴァンス風に仕上がります。

それでは次にリヨン風はといえば、タマネギにつきます。大量の薄切りタマネギを、フライパンで飴色になるまでソテーしてください。強火なら案外はやく、ものの数分でペースト状になりますよ。塩胡椒でお味を調え、バターでソテーしたお肉にたっぷりかけて、はいア・ラ・リヨネーズ(リヨン風)のできあがり。プロヴァンス風もリヨン風も、ともに権威ある「ラ・ルース料理辞典」に載っているグランド・キュイジーヌで、正真正銘のフレンチ。さあ胸を張って、恋人やご主人、奥様に食べていただきましょう。
それでは、Bon appetite !!!!(ボナペティ!!!!)