お菓子の材料が急騰 2008/04/01 

毎日7〜8時間GSにおりますが、ドラマより面白いんですよ。そしてぼそっと、「もっと忙しくならないですかね」と、スタッフの恵子ちゃん。裕子と目が合って、またニンマリ。ところが実は、そんな悠長なこといっている場合ではありません。ご存じでしようが、ここにきてお菓子の材料が高騰。そこで今日は、現場の声をお聞きください。異変に気付いたのが、昨年の夏ごろでしたか。

ご近所のフレンチのシェフたちが、バターが買えないと嘆いていらしたからです。バターについては、レストランより使用量が多い製菓はより切実です。オーストラリアの旱魃により生産量が激減し、需給のバランスが大混乱しての高騰。ところが、値上がりより怖いのが配給ストップなんです。幸い乳製品について当店は、老舗の中澤乳業さんからコンスタントにいただけておりますが、こんな世の中をだれが想像したでしょう。

そしてこの春、ついに小麦粉の値上げが現実のものになってしまいました。今回の仕入れから小麦価格が上がるそうで、いずれGSも値上げを余儀なくされるかも。トイレットペーパー騒動を知っているといっては歳がバレますが、ですから今回の小麦の大幅な値上げをにわかに信じる気がしませんでした。どうせ下がるものなら、価格を据え置こうと思っていたからです。そんな矢先に仕入れ業者さんがいらして、私の思惑を言下に否定。「また6月か7月に、二度目の値上がりが……」と、平身低頭の業者さん。

「値上がりは、あなたのせいではないのに」と、謝る業者さんに呆れながらも恐縮する私。それにしても腑に落ちないのが、ガソリン代の大幅値下げです。原油価格が下がったというならまだしも、下がる理由が税金部分というのはおかしくないですか? 下げ分をパンにうどん、スパゲッティーやお菓子になる小麦にまわしてくれてもいいのにね。焼き菓子屋のボヤキでした。