ジョルジュ・サンドの夕べ 2008/04/15 

昨年の9月から毎月の第三金曜日に開催していた「GSの夕べ」を、先月はパスしました。だからといって、中止したわけではもちろんありません。10ヶ月が過ぎた今、このイベントをより楽しいソワレにしなくてはと決意。二足のワラジが履きなれた証拠でもございますが、新たな気持ちで一周年を迎えようと思ったからです。

今までの「GSの夕べ」の私は、柄にもなくおとなしかった(笑)。と申しますのも、「GSの夕べ」にお集まりくださる方のほとんどが、大のフランス好き。彼の地へのご興味や体験談やらを、その晩のメンバーさんたちと心置きなくおしゃべりいただくには、一応フランス通ということになっている私が出しゃばらないほうがいい。厨房に引っ込んでいるにかぎると、変な理屈をこねていたのです。でもそれは、独断と無責任にすぎなかった。儲からなくてもいいなどとキレイごとをいいながら、「GSの夕べ」が単なる集客のためのイベントになっていたのではないかと、深く反省いたしました。

深夜、つぎのエッセイを書きながら、さまざまな思いが去来します。なにをどう書いても、私のエッセイの基本は“もっと楽しく、もっと幸せに”なのです。フランスのこと、フランス人のことをあれこれ述べながらも、意図するところは私たちがどうしたら毎日を晴れやかな気持ちで暮らせるかにつきるわけです。生活改善といってはおこがましいですが、フランスという国やフランス人礼讃ではありません。ならばこれから、フランス好きのみなさまともっと語り、私たちの生活のプラスになるようにしていきたい。「激しく家庭的」をモットーに生まれたGSが、これでようやく本領を発揮できそうな予感がしてきました。ご参加くださったみなさまからの、忌憚のないご意見をお待ちしてます。