こんなときはパリ散歩 2008/08/01 

今晩、正確には昨晩の7月31日の夜になって、HPの更新日であることに気付きました。ご予約が入っていたディナーの料理を作りながら、調理台を挟んで向かいあって仕事をしているヒロコちゃんと、9月に予定しているパリ旅行の話題で盛り上がっていたときのことでした。そして今、帰宅してPCの前で、「ああ、忘れなくてよかった」と胸をなでおろしている私。今回は厨房で話していたつづきの、パリのお話です。

9月1日から一週間、パリに行きます。東京に拠点を移してから今までのパリ旅行は、無計画そのものでした。思い立ったが吉日とばかりにインターネットで出発寸前の航空券を安く買い、便名がきまってからホテルを予約。ですから今回のように準備周到な旅行は、私にしてははじめて。ロンドンかブリュッセルへの、日帰り旅行も考えております。

到着したらトランクを放り出して、そのまま夕方の町へ。時差ボケを回避するためには、寝てしまってはいけません。着いたその日から現地のリズムに身体をあわせ、動きまわるにかぎります。到着日の月曜は、公設マルシェがお休みの日です。滞在予定のアパルトマン近くのスーパーで、タオルなどの生活雑貨を購入。記念すべき第一食は、一年中、安心して生がきが食べられる、オ・ピエ・ド・コションがいいかも。そして部屋にもどりぐっすり眠って、ブローニュの森から飛んでくる小鳥たちのさえずりで目覚める。そそくさと着替えをすませ、朝のマルシェへ。

初秋のパリは、町自体がどことなくアンニュイ。年で最大の行事のバカンスを終え、パリっ子のだれもがお疲れの様子。だからこそ英気を養うために、美味しいものがほしい。秋風とともに、彼らの食への執着が全開になります。街路樹や公園の木々が、季節を先取り。プラタナスの大木から、色を失った葉っぱが舞いおりる。いちだんとパリジェンヌが、おしゃれにみえるシーズンの到来です。それにしても、困ったときのパリだのみ。今回のHPは、パリにネタを提供してもらって一件落着。お騒がせいたしました。