内面(うちづら)がいいフランス人
外面(そとづら)がいい日本人
2008/11/15 

はじめに、GSのトピックス。ご報告が遅れましたが、10月はじめからGSに新しいスタッフがくわわりました。麻乃と書いてまさのと読む、京都は宇治で育った彼女は、23歳のパティシエール。先日、「ベーコンが落ちてはる」のまさのちゃんの一言を聞いて、裕子ちゃんと私は一瞬アレアレ? 母親の私が二卵性双生児の彼女たちに手を引かれる感じで、厨房はますます和みます。お近くにいらしたら、ぜひ覗いてください。それでは、本題にはいります。

今の円高がつづくうちに海外旅行をと、ご計画の方もいらっしゃるようです。 そこで今日は、みなさんのパリ旅行がより快適なものになりますように祈りながら、こんなお話をしてみましょう。訪れたパリでフランス人、とりわけパリジェンヌがあなたにつっけんどんだったとしても、悲観なさらないことです。彼女たちが無愛想なのは、あなたの語学力のせいではありません。もともと彼女たちは、外面が悪い人たちなのです。

彼女たちの内と外の態度のちがいを私は、20年間つぶさにいたしました。「彼に愛されさえすれば、ほかの人になんと思われようとかまわない。赤の他人に好感をもたれても、仕方がないじゃない」といいたげな彼女たち。優しさや思いやりは、恋人や家族や近親者のためにとっておくものだと、彼女たちは信じて疑わないわけです。そして男性というのは、自分だけに笑顔で接してくれる女性が、あんがい好きなんですよ。

彼女たちにくらべ、私たちはどうでしょう。一日じゅう職場の花を演じたあなたは、オフのときくらい地でいきたいと思う。奥様同士のお付き合いや子供さんのPTAで、殊勝なあなたは、自宅に戻って子供をなじる。疲れて帰ってくる夫に、ついつい文句をいってしまう。両方よくてもいいけれど、どちらかなら内面をよくしませんか?