外国人ツーリスト情報 2010/05/15 

最近、欧米からの旅行者がよく、GS(ジョルジュ・サンドの略)にいらっしゃいます。言語は英語と仏語が半々ですが、どなたもぶ厚くて青い表紙で、文字ぎっしりのガイドブックを持っている。あるときガイドブックをお借りして、kagurazakaについて書いてあるページに目を通しました。もしや、どこかにGSのことが書かれているのではないかと、淡い期待をよせたものでした。これについて答えはノ−で、残念ながら当店についてのコメントはどこにもありませんでした。

旅行で東京を訪れている彼らの間で、GSが話題になっているようです。もう少し詳しく申しますと、彼らが好んで泊まる下町の宿での情報交換のおかげでした。たとえば、こんな感じではないかと思います。「kagurazakaに、仏語が通じるティー・サロンがあるよ」、とかなんとか。

旅先での異邦人心理は、万国共通です。パリやロンドンを訪れたときのことを、どうぞ思い出してください。パリの両替所の前であなたはなん分も立ち止まり、ユーロと円の換算表とにらめっこしていたではありませんか。スーパーで一袋のポテトチップを買うために、パッケージをじっくり眺めていたではありませんか。彼の地であなたが心細かったように、東京の町中ですれちがう彼らもまた、不安の塊なのです。そこで私はお節介にも、困っている彼らに愛の手を差し伸べることにしました。といってもボランティア団体に登録したわけではなく、GSに来てくださった彼らの、わが国についての疑問にお答えすることにしました。おしゃべりの中で彼らは、宿の布団がふんわりしていて面白い、朝ごはんがヘルシーだといって単純にはしゃぎます。居合わせたお客さまと盛り上がる一幕もあり、小さな国際親善といったところでしょうか。彼らの疑問点を選んで、次回お話ししますね。