外国語より肝心な日本人らしさ 2010/12/01 

先回のこのページで、「言葉ができなくてもモテる方法」と、男性には「パリジェンヌに愛される方法」をお教えするお約束をしました。それについて考えていて、私たち日本人を取り巻く環境が変わったことをひしと実感。私はフランスにおりましたが、アメリカでもイギリスでもドイツでもスペインでも、現地で暮らしている日本人はそうお思いにちがいありません。たとえば、「日本って、アメリカ?」とか「日本人って、中国人?」という時代がありました。日本に対する認知度が急上昇したのは、80年代になってからです。

モテる秘訣のはずが、お堅い話になってごめんなさい。というわけで、どこにいっても私たちジャパニーズは、知られるようになりました。知られるようになれば当然アラも目立つわけで、英語が苦手な日本人がたくさんいることがバレバレになってしまった。たしかに、中学レベルの英語に窮する日本人を、たくさん見てまいりました。ウィーンやバルセロナのレストランでお給仕してもらっても、お礼もいわずに不愛想にしている人、多いですものね。彼らをみていて、いつもこう思いました。にっこり笑って、「サンキュー・ベリー・マッチ!」とだけでもいえばいいのにねと。

英語で会議とか、TOEICの700点以上などなど話題ですが、おかどちがいではないかしら。
習うより慣れろといわれても、私たちはアルファベット育ちじゃないのですから無理です。しいていうなら、学んで覚える方がいい。だれがなんといおうと、ジャパニーズ・イングリッシュで上等です。内容のない英語を、べらべらしゃべる方がみっともない。趣旨を相手にはっきり伝える英語がいいです。どんな場合も、しかめっ面はだめです。男女を問わず微笑みが、万国共通の愛されるヒントではないでしょうか。