外国暮らしのお友だちへのおみやげ 2011/6/15 

10日ほどまえ、パリのA夫人から、国際電話がかかってきました。Aご夫妻はヨーロッパで最初の日本レストラン、「たから」のオーナーで、在仏55年を超える私の大切な方です。A夫人のお電話の内容は、東京に立ち寄るご主人にパリで買えないある品を託してほしいというものでした。以下、パリからのお電話をこっそりお聞かせしましょう。

「ねえ、お元気? パパが今、日本なんだけれど、来週あたり東京らしいのよ。ねえあなた、乾燥しらたき知ってる? 戻すのも簡単だし、美味しいのよ。無理しなくていいけれども、乾燥しらたきをパパが泊まっている高輪のホテルに届けてくれるかしら。
 最近ね、パリの日本人がみんな歳とっちゃって、たまに会うと和食が食べたい、食べたいっていうのよ。パリ市の介護サービスで届くお弁当がフランス料理だから、食べる気がしないんですって。歳とったら、和食よね。だからたまに、お歳よりに日本食を作って持って行ってあげるんだけれども、しらたきがあったらよろこばれると思って」

もちろん、一も二もなく了解。その場でGSのヒロコちゃんが乾燥しらたきをネットで検索して、大量に購入。私にとって懐かしの乾燥しらたきを、Aムッシュがお泊りになるはずのホテルに発送しました。懐かしのといったのは、乾燥しらたきで渡り鳥していたパリ時代を思いだしたからでした。一時帰国した夏の東京から、フランスの新学期に合わせてパリに発つ私のトランクにかならず、乾燥しらたきがありました。最初にみたそれは、ベターホームの開発商品だったような気がします。Aさんご夫妻が、最近まで乾燥しらたきをご存知なかったとは知りませんでした。早くお教えすればよかったと、ちょっと反省してたくさんお送りしました。ぜひみなさんも、外国に住んでいる日本人へのおみやげを差し上げるなら、乾燥しらたきにしてください。段ボール箱のあまったスペースに、炊飯器でできるお赤飯セットと、炊いたご飯に混ぜるだけのちらし寿司の素をぎっしり詰め込みました。今回はパンの話が乾燥しらたきになってしまって、すいませんでした。