パンに続いてワインもちょっと 2011/7/15 

郊外型のスーパーやデパ地下は私の、大好きな散歩コース。なかでもワイン売り場のぞきは、趣味の域でもあるので外せません。ニューワールドと称されるチリやアルゼンチンなどのワインが、質実ともに向上。ブームは終わりましたが、酒類にしめるワインの割合が安定的にふえています。とはいえボトルは重たいので、売り場を通りがかるたびには買いません。これぞというお値段のものに出会ったときはまとめて買って、宅配をお願いします。そして最近、ワイン売り場の異変に注目。フランス産のワインがどれも、実にリーズナブルなお値段になっていることに気がつきました。

どうリーズナブルなのかといえば、現地価格との掛け値幅が少なくなっている。フランス産の現地価格を私が知っているからこその実感でもありますし、なによりもユーロ安のおかげ。といっても残念ながら、ボルドーの五大シャトーやブルゴーニュの銘柄ものが安くなったわけではありません。スペイン寄りのラングドック地方の、もともと比較的お安かったワインの種類と価格の選択肢が広がりました。お手頃価格を具体的に申しますと、600円ぐらいからあります。

フランス産もさることながら、日本のワインも素晴らしかったです。先日、<日本のワインを愛する会>に参加させていただき、遅ればせながらその真価に接しました。「いつの間に」や「よくここまで」といっては僭越(せんえつ)ですが、作り手さんたちの情熱に感動。日本のぶどう畑もみたいし、ワイナリーも訪問したい。思いは猛暑を飛び越え、秋風に吹かれて赤を試飲する、日本のワイナリーの情景に思いを馳せるのでした。この秋の楽しみが、ひとつできました。