How to 外国語

2014/5/15 

ここにきて、遅ればせながら英語教育が加速してます。とくに大学レベルで英会話ができないことへの焦燥感が高まっているようで、校内で英語でしゃべっている学生たちは珍しくありません。学生は日本人ですから、大学構内で日本人同士が英語でお喋り。「そんな恥ずかしい」などと、いっていられる場合ではありません。英会話上達のために、なりふりかまわずといった若者たちの切実さに、いっとき胸を打たれました。今まで教育現場にいた大人たちの無責任さをなじったところで、なにも解決しません。英語が話せなくて困るのは、若者たちなのですから。いえいえ、そう申しては語弊があります。ここは日本、私たちは日本人。わが国で外国語が喋れなくても、もちろん平気です。平気ですが、英語は世界の公用語。喋れたら喋れたで、まちがいなく世間が広がります。そうです、外国語がきらいな人は、無視していいんです。それではここで、日本人同士の英会話についてお話しましょう。ネイティブが近くにいらしたら、彼ら相手に話せば、それに越したことはありません。いないから、仕方なく日本人同士になるわけですからご理解くださいね。

数か月前のことでした。日本人同士の外国語の成果を、フランス語で実感いたしました。
突然でしたが、GSのお客さまが私にフランス語で話しかけていらしたのでした。突然でしたが驚きもせず、不思議なほど自然にご返事。30分ほどフランス語のフリートーキングが続き、効果満点でした。「アン・キャフェ・シルヴプレ」の様な、ごくごく日常レベルでしたが、喋らないよりずっとマシ。外国語にも、日本人同士ですと以心伝心が邪魔いたしますが、それもご愛嬌。なんでもいいから、思いつくままに喋ることです。恥ずかしくないかと問われれば、たしかに恥ずかしくなくはないですが、終わればスッキリ。もうひとつ英語に関して、読み書きはできるを過信してはいけません。読むはともかく、暇なときに英語で文章を紙に書いてみることです。その晩に食べたお料理についてや、食材を思い出して英文を並べてみましょう。そうやって、一日に10分でもいいですから英語で独り言の実践です。英語で10分の自己紹介や、お料理の手順でもいいですね。書店さんに立ち寄る機会がおありでしたら、ビジネス英語の本を一冊お求めください。アマゾンでも買えますが、語学教材は実際に手に取って中味を確認した方がいいですよ。外国語のスキルは、留学すればいいというものではありません。3歳児ならいざ知らず、大人の語学は日本語からの翻訳でいいんです。フランス語の文法を無視して、中身で勝負してきた私がいうのですから、ご安心ください。