diary日 記 2016 / 09 / 15

「 栗のアイスクリーム 」

親友から、庭になった栗をたくさんいただきました。ちょうど同じ日に、行きつけの「平井八百屋」さんにネット入り大粒の栗が並びました。栗だけでなく果物も野菜もそうですが、これから収穫の農繁期。台風に見舞われてダメになった農作物の報道が今年のように続きますと、生産農家さんたちへ感謝の気持ちが募ります。栗にしても、あのイガを外すときのご苦労は大変でしょうしね。ジャパニーズ果物の突出した美味しさは、まさに外国人の驚嘆の的ですが、果たして栗は果物かしら? いずれにいたしましても、今日のテーマは栗。簡単にできる、栗のアイスクリームの作り方をお教えしましょう。蛇足ですが欧米では栗というと実ではなく、マロングラッセやマロンクリームなどの加工品が主流です。それに栗は加工に時間がかかりますから、製品が町に出回るのは冬以降。とれるのは秋ですが、生の栗がマロングラッセに仕上がるのは、早くてもクリスマス前。それもあって栗は、欧米ではぜいたくな冬の味覚です。それではこれから本題の、栗のアイスクリームのレシピをご覧ください。ご用意いただくのは、市販のバニラ・アイスクリームと栗のペーストだけ。和栗のペーストならお味も特上ですが、私は店で使い慣れていたフランスはサバトン社のペーストを愛用してます。

以上のお材料を混ぜるだけで、抜群に美味しいマロンアイスができます。コツがあるとしたら、栗のペーストを泡だて器でかき混ぜ、アイスクリームとなじみやすくすることでしょうか。それとバニラアイスは癖のない、どこのスーパーにもある1Lとか2Lのプラスチック容器入りの平凡なものをお選びください。上等なアイスクリームですとミルクの味と香りが勝ってしまって、栗らしさが生きません。栗とアイスクリームがマーブル状に混ざったところで、プラスチック容器に戻して冷凍庫で再冷凍。もうお気づきでしょうが、同じ要領でブルーベリーやカシスなど、市販のコンフィチュールをバニラ・アイスクリームに混ぜ込むだけで手作りアイスが続々誕生。果物のアイスクリームが冷凍庫に数種類だなんて、それだけで食生活がだんぜんおしゃれになった気がしますよね。浮世の沙汰も、舌次第。簡単で美味しいをキーワードにして、ゆく秋を満喫しましょう。