diary日 記 2017 / 11 / 01

跡がつかない空飛ぶ眼鏡

今日は珍しく、眼鏡の話をお聞きください。車を運転しなくなってからは、テレビや映画、お芝居のときでなければ近眼の眼鏡はかけません。つまり近眼については大してヒドくないわけで、どうしてもいる眼鏡は老眼用。苦手なものをひとつ上げろといわれたら探しものと答えたい私は、老眼鏡をそこら中に配置。それも目立つように、赤いのばかりです。「本ばかり読んでないで、書ケーッ!!!」と叱られそうですが、叱られたい願望があったりするので質が悪いです。話を戻して、この場を借りて老眼鏡について朗報をお聞かせします。以前から眼鏡を外したときに顔の真ん中に跡がつくのが嫌だなと思っていたので、うれしくて仕方ありません。ある晩、「跡がつかない眼鏡」で検索してみましたら、ありました。その数日後に懇意にしている眼鏡屋さんの近くに用事があったので立ち寄って、「跡がつかない眼鏡を仕入れておいてくれない」といいましたら、返ってきた言葉がラッキーなことに、「ウチにもあるよ」でした。宣伝してくれと頼まれているわけではないのですが、ものすごく検眼が上手な眼鏡屋さんなので紹介させてください。それに実は眼鏡屋のWさんは、学生時代に入っていた美術部の先輩で、私が新入生だったときの部長さんなんです。絵を描かないことが矜持のようなクラブでしたが、私の青春の一ページになってます。

先輩が「ウチにもあるよ」と指さしてくれたコーナーにありました、「跡がつかない眼鏡」が。「ワアーッ、あるんだ」と感心していつも通りの赤いフレームを選びました。跡がつかない仕組みになっているのは、ただただ物理的な仕掛けでした。鼻パッドがない代わりに、アームの耳と目の中間ぐらいに顔の両サイドを抑えるパッドがついているんです。顔のサイズによってその位置が変わるので、フレームの幅を調整しやすいようにアームは金属が好都合のようです。鼻パッドが耳から数センチの場所に変わっただけですが、それがまるで空飛ぶ眼鏡よろしく宙に浮くんです。鼻はもちろん、頬にもノータッチで最高。もちろん老眼だけなく、近眼用にもオールマイティ―。先輩のお店には高級品はあまりありませんが、かなり強い乱視を入れてくれて、待っている間に仕上がっちゃうんです。ご商売をはじめて長いので、お店は地域密着型。私が伺ったときも途中で、ご高齢な近所のお客さまがいらして中断。そんなほのぼの眼鏡屋さんは、世田谷の桜新町という田園都市線(半蔵門線)の駅の、サザエさん通りの『アイショップ』。折角なら、もっと早くお教えすればよかったですね。それにしても空飛ぶ眼鏡が快適すぎて、たくさん持っているのに他を使う気になりせん。秋の夜長、ますます読書時間がふえて困ったものですわ。