diary日 記 2019 / 01 / 15

東京は特殊な国際都市

昨日、千駄ヶ谷の国立競技場、つまりオリンピックのメイン会場になる工事現場の脇を通り、そのまま信濃町を抜けて四谷三丁目を右折。外堀通りに沿って、歩いてみました。いつもはスマホの万歩計がせいぜい5千歩前後なんです。さすがにここまで歩けば、もしや2万くらいになっているのではと楽しみに、ポケットからスマホを取り出しましたら千歩弱。そうでした、万歩計にシンデレラ現象がありましたっけ。かなりがっかりしたものの、このルートにいつの間にか新築マンションがふえました。タクシーでよく通る道ですから土地勘はありますが、乗るのはたいがい夜なのであたりをじっくり眺めることがなかった。実際に歩きましたら、夜目といえども町は説得力抜群。日本橋・東京・銀座といった商業地区とちがって、皇居を挟んで西側のこの一帯は、渋谷・恵比寿・青山あたりの若者街と真反対。大人っぽいといえば聞こえはいいですが、若いカップルが住みたい地域ではなかったはずでした。あえて過去形にしたのは、この私が思わず「エッ!!!」と口ポカになってしまったほど、道沿いに高級マンションが軒並みふえているではありませんか。それも、たとえばガーデンヒルズ○○とかパークコート○○といった超つき分譲マンションなんですよ。皇宮警察が見張っている東宮御所と道を隔てた、森に囲まれた広範囲になるべく目立たないように佇む億ションに「ヒエッー!!!!……誰が…」ってな感じ。真冬に火照った頭を冷やして、昼間は学習院初等科の子供たちが列を作って渡っている道から四ツ谷駅に出ますと、終電がすぎたプラットホームに横長の青白い灯りがボオッー。またしても外堀通りに面した一帯が大規模工事中で、こちらも商業施設がある居住用マンションとのこと。64年の東京オリンピックの前は、大きな工事現場は24時間体制でフル稼働だったことを思い出しましたが、今は夜間の工事は禁止です。それにしても2億も3億もするマンションを誰が買うかなど、下種の勘繰りはしませんよ。

独断と偏見に凝り固まった私は、深夜の散歩で大発見。この先、早ければ6~70年で東京も、ロンドンやパリ、マンハッタンみたいな都市になるかもと。ただし、私有財産が保護されるわが国では、マンション建設業者に土地を売らない覚悟があれば、たとえば東京マンハッタンに江戸情緒が人気の神楽坂の町も存続可能。道路拡張も終わったことですし、土地所有があるかぎり、税金さえ払っていれば公共性の名のもとの強制退去はありますまい。地球の中心まで地下掘って、世界一の耐震構造の建築群で東京ルネサンスも夢じゃない。今年もプラス志向で、このページをよろしくね。